反応しない練習とマインドフルネス瞑想を学び、怒り・悩みに対処しよう!

反応しない練習

今回は草薙龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)さんが記したロングセラー本「反応しない練習」を紹介したいと思います。また、その中からマインドフルネスはどういった働きをするのかを併せて解説します。

こんな方にオススメ
  • ちょっとした出来事で怒りや悩みを抱えてしまう。
  • ニュースを見てつい感情的になってしまう。
  • SNSで嫌な事があったり、怖い目にあったりする事がある。
  • ロングセラー本「反応しない練習」を通じて自己コントロールやストレス軽減の手段を見つけたい
  • マインドフルネス瞑想について知りたい。

全ての悩みは心の反応から?

「反応しない練習」はどういったもの?

まず著者の草薙龍瞬さんについて。彼は現在僧侶として活躍されているのですが、過去では中学中退後、16歳で家出・上京。そして、大検を経て東大法学部卒業し、政策シンクタンクで働き、インド仏教指導僧のもとで出家をした。というかなり波瀾万丈な人生を歩んできた方ですね。

そういった方がブッダの教えを現代風にアレンジして記したのが「反応しない練習」というわけです。

ブッダってことは仏教について?スピリチュアル系なのかな?

仏教関連と聞くとこういった考えをもつ方もおられる事かと思いますが、全くそんな事はなく、人間の性質を見抜いた心理に基づいて綴られてます。逆にいえば、スピリチュアル系のものを望んでおられる方にはおすすめできない内容となっております。

悩みは心の反応から

さて、それでは「反応しない練習」の内容を紹介したいと思います。まず結論から申し上げますと「人の悩みは心の反応から」と著者は語っています。

そんな事ないんじゃない?他にもあるでしょう?

私は最初、このように思っていました。ただよく考えてみると確かにこの定義に当てはまるな。と理解するようになりました。

自分で怒り・不安を生み出している

例えば、昨今のコロナ禍による皆さんの気持ちを考えればわかりやすいでしょう。

緊急事態宣言って何?ただのお願いでしょ?政策でも何でもないじゃない?本当に政治家って仕事しないよね・・・

まあ思う事は色々あると思います。さらには情報番組などで視聴者を煽るために議員の失態、コロナ禍での有名人の軽率な行動など、日々話題を粗探ししているのは顕著に見てとれます。

こういったトピックから人の心が反応し、そしてネガティブな感情を生み出す。こういった構造なんですね。確かにこう考えると、コロナ禍という現象ではなく、そこから発生する人の反応で怒りや不安などを生み出してしまうのはわからなくもありません。

人の事を判断する事に快感を得る!?

先述したコロナ禍に関する事についてもそうですが、世間の状況だったり、他にも芸能人の話題だったり、そもそもどうでもいい事が多いと著書で語られています。

例えば世間の反応から「売れっ子の芸人が不倫していた。」「嫁が美人なのになんで!?」など、はっきり言って自分には全く関係のない問題、また自分には全く影響のない問題なのに、いちいち自分の妄想の中で怒りを生み出しているのでは心が鎮まる暇がありません

それではなぜ、こういうどうでもいい事に人は反応してしまうのでしょうか?

著者はそれに対して人は「人の事を判断(評価)する事に快感を得る」と答えています。これは他人に判断を下す事によって脳の快楽物質であるドーパミンが放出されるためであるといわれているので、まさに上記の言葉通りだと考えられます。

判断疲れを起こす・・・

特に最近ではスマホの普及でSNSが使われるようになり、そこではまるで自分が裁判官にでもなったかのように様々な世間の問題に対して判決を下すようなコメントをよく見かけます。

まさにこういった自分の思う「正義の判決」に快感を得るんだと考えられますね。

しかし、こういった反応を繰り返していると、著者は「判断疲れ」を起こしてしまうと言われて、この事を危惧されています。

判断疲れとは「意思決定を長時間繰り返した後に個人の決定の質が低下する現象」の事をいい、これによってやる気の低下や衝動買いのように必要のないものを買ったりなど、判断の低下にもつながるといわれております。ちなみの私自身もこういった経験をたくさん記憶してます。

反応しない練習方法は?

承認欲求が邪魔をする

人間の三大煩悩で貪欲・怒り・妄想があります。簡単に貪欲は思い通りにいかない事、怒りはそのままの意味ですね、そして妄想は反証があっても思い込みによって間違った考えをもってしまう事で「不安」などがそれに当たると思います。

その中でも貪欲。さらに細かくいうと承認欲求が様々な出来事に対して「反応」をしてしまう原因になりやすいと著者は解説されています。

承認欲求は「認めてもらいたい」という他にも「思い通りに人が動いてくれない」事や「思い通りに事が進んでくれない」といった苛立ちも含んでおりますので、先述したコロナ禍に対する政治への不満などはまさに承認欲求に当てはまるものだと考えられます。

マインドフルネスで、ありのままを受け入れる

それではこういった承認欲求によって無駄な反応をしないためにはどうすればいいのでしょうか?

それは「マインドフルネス瞑想」です。

そんなんで大丈夫?もっと他にないの?

こう思われた方いらっしゃると思います。でもこれは著者がこう答えたのもありますが、私もマインドフルネス瞑想で対処する事に関しては大賛成です。

そもそも承認欲求は人間が生まれながらにして通常装備されてるものであるため、この欲求が自然に出てくる分は仕方がない事です。だからこの自然に出てくる思考を無理に抑えようとしてはいけません

何か問題があった時に承認欲求や怒りが出た時は

消えろ、消えろ!こんな感情に囚われているようではダメだ!

こういった考え方ではいけません。まずは何よりも前にこういった感情を受け入れる事が必要です

我慢するのではない

ただ先述したコロナ禍で実際被害を受けた方に「感情的になるな!」というのはさすがに難しいと思います。むしろ状況的に追い込まれれば追い込まれるほどマイナスの感情が溢れてくるのは至極当然の事でしょう。

しかし、こういった怒りや悩みを放置していると、マイナス感情がどんどん蓄積されていくのは容易に想像できると思います。大事な事なのでこのセクションでももう一度言っておきます。まずは何よりも前にひたすらこういったマイナス感情を受け入れる事です

そして自分を責める事なく、評価もせず、「今ここに」意識を戻す事が大事です。

腹立つ事があっても同じです。人が批判する自由があるように、それを無視するのもその人の自由です。感情に振り回される事なく、「反応しない練習」で穏やかな毎日を手に入れていただければ幸いです。

※マインドフルネス瞑想については下記ページにて詳しく解説しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

まとめ

最後にまとめです。

  • 「反応しない練習」はブッダの教えをもとに現代用に書かれている。
  • 人の悩みは心の反応から生まれており、怒りや悩みは自分で生み出している。
  • 人を判断する事によって快感を得るので、心が反応してしまう。
  • 承認欲求から心が勝手に反応してしまう。
  • 反応しない練習はマインドフルネス瞑想で対処。
  • マイナスの感情を受け入れ、今ここに意識を戻す。

以上です。今回の記事を参考に穏やかな心を取り戻していただける事を切に願っております。

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