転職の連続から見える教訓。PDCAサイクルで理解する新たな挑戦のステップ

以前に知り合いからこういった悩みを聞いた事を思い出しました。

おれ、今までの転職回数が異常に多くてね、なにせ長続きしないのよ・・・

たしかに日本では転職回数が多いとあまりポジティブに受け取ってもらえないみたいですね。そう考えると、まだまだ昔ながらの”終身雇用”の考えが根強く残ってるかもしれません。

今回はそういった仕事などが「長続きしない」事について考えていきたいとともに、それについての対処方法も考えていきたいと思います。

こんな方にオススメ
  • 仕事をはじめ物事が長続きしない。
  • これをしようと決めても、実行になかなか移せない。
  • PDCAサイクルの活かし方がわからない。

PDCAサイクルは自分のために使う

転職回数が多いのはダメなのか?

さて、まずは転職回数が多い事について考えてみましょう。

これは私感になるのですが、転職回数が多い事そのものについてはそんなに悪い事ではないと考えます。むしろこれからのアフターコロナ時代ではテレワークが進み、これまで以上に様々なスキルが重要になると見込まれるため、考えようによってはポジティブにも捉えられるでしょう。

ただ、

本当は長く腰を据えて勤めたいんだけどね、人間関係だったり、仕事が面白くなかったりするんだよね~

このように本当は同じ会社でずっと働いていきたいにも関わらず、様々な理由で長続きしないのは少し具合が悪いかもしれません。

長続きしない

ここで1つ断っておきたいのですが、「長続きしない」事に対して、私は何も悪い事ではないと思います。

人間関係について悩むのも、仕事の面白味で悩むのもよくある事ですからね。もし、自分がそれらについて悩み、このままでいいのか?と疑問を持ち、仕事を辞めるという判断をするのは間違いでもなんでもないですし、また他人がとやかく言う問題ではないでしょう。

ただし、本当は今の仕事を続けたいにも関わらず自分が納得いかないまま、いつの間にか退職という道を選んでしまうのは非常にもったいないと考えられます。

PDCAサイクルの出番

そういった事を解決するヒントとして、私は「PDCAサイクル」を提案します。

PDCAサイクルって品質管理や生産管理で使う用語でしょ?何の関係があるの?

こんな疑問を抱く人いるのではないでしょうか?

会社だったり、学校だったりで聞いた事がある方もいらっしゃると思いますが、PDCAサイクルはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとり、”PDCA”といいますが、たしかにこれは品管、生管の現場でよく用いられる言語となります。

ただ、これを会社のために「PDCA」を回すのではなく、自分のために利用しようというわけです。

はっきり言って私はこのPDCAサイクルを意識的に会社のために利用した事はほとんどなく、正直この言葉をきいただけでウンザリしてた事を思い出します(汗)。

ただこれを自分のために利用しようとしてからはかなり価値のあるものに変わったと実感しています。

DDDDサイクルは改善しやすい!?

さて、それではこのPDCAサイクルを長続きしない人にどのように活かせば良いのでしょうか?

仕事にしても趣味にしても同じなのですが、PDCAの「P」「C」「A」がないDDDDサイクルの人が長続きしない人には多いのではないかと考えています。(DDDDサイクルは造語で、存在しない言葉です)

つまり、実行には移せるのですが、計画性、考察、改善がないような状態の事ですね。ただ、これだけ聞くと、かなり問題が多いような気もしますが、こういったタイプはPDCAサイクルに好転しやすいと考えられます。

一度、「あれをしよう」「これをしよう」と考えていてもなかなか実行に移せない人は少なくありません。そう考えると、DDDDサイクルのタイプは「実行する」というチャレンジ精神があるため、改善はかなりしやすいと思います。

認知行動療法は必要不可欠!

それではこのタイプの方がPDCAサイクルの考え方に移すにはどうすればいいのでしょうか?

ここではその解決策として、認知行動療法をおすすめします。

まずはテーマを決めます。例えば、「自分はなぜ仕事が長続きしないのか?」といった具合ですね。

そして、その長続きしない根拠を挙げた後、その根拠に対する反論、ここでは気の知れた仲間が自分にどのような言葉をかけてくれるか、または自分ならどのような言葉をかけるかをじっくり吟味しましょう。

例を挙げると、

<根拠>

すぐにミスをして嫌になる

<反論>

・ミスが嫌なのではなく、怒られるのが嫌なのでは?

・それが萎縮する原因だったのでは? ・聞きたい事が聞けなかったのでは?

・焦りが多く、パニックに陥る事が多かった。

・今臨んでいる仕事を覚える前に将来的に覚えなければいけない仕事を考えすぎていた。

こういった感じです。そしていくつか挙げられた反論の中から対策点を見つけていきましょう。

例えば、以下の様に

<対策>

・ほとんどが精神面だからミスが長続きしない原因ではない。

・怒られないように努めていたのは、自分の評価を下がるのを気にしすぎていたからだろう。

・自分にできる事は限られている。範囲外の事は放っておこう。

・今の仕事を仮に辞めたら、業種を思い切って変えてみた方がいいかも。

これでPDCAサイクルの「PDC」は完了です。

後は「A」の改善です。上の対策点を基にもう一度実行をしてみて、良ければ解決、ダメならまたもう一度、根拠・反論から練り直していきましょう。何度もやってもダメなら、切り替えて新天地を探す。といった感じにすればいいでしょう。

PDCAサイクルは全ての分野で使える

ここまではDDDDサイクルタイプの対策を綴ってきましたが、PPPPサイクル、つまりこれをしようという考えはあるが、実行に移せない方の対処法について解説したいと思います。

計画から実行に移すには

実行に移せない理由について、結論から言いますと、最初からミスなしで完璧でやろうとするからと言えるでしょう。

たしかに失敗は怖いですよね。正直、私は何か新しい事をはじめようとすると何よりもまず失敗した時の事を考えてしまうと思います。

ただこれは至極当然の事で、むしろリスクマネジメントが正常に働いているとも捉えられます。そもそもですが仕事の事にせよ、恋愛の事にせよ、何にしてもミスなしで実行する事はまず無理です。

身近なものでいうと、パソコンのOS(WindowsやMacなど)だったり、スマホアプリだったりがそうで、不具合・バグが非常に高い割合で見つかるでしょう。ただ、その都度アップデートを繰り返して改善、まさにPDCAを回し続けていると言えます。

後から評価・改善ができる

ここで重要なのは、まずはアプリなどを開発・販売をするという「実行」を開始しているところです。

まずはアプリを作りたいという計画(Plan)を立て実際に作ってユーザーに使ってもらう(Do)。そして必ず出てくる不具合を評価し(Check)、改善をする(Action)。というのが理想な形となりますが、これらをやろうとするには当然の事ですが、「実行」しないと話になりません。

ただ、この理想的な形のように評価・改善が後からできると考えれば、幾分かは気分も楽になるのではないでしょうか?

これに関してはDDDDサイクルタイプの方も一緒で、評価・改善(Check・Action)をするクセづけさえすれば、仕事や趣味も長続きしやすいと考えられるでしょう。

まとめ

最後にまとめです。

  • 転職回数が多い事や長続きしない事が悪い事ではないが、自分が納得しない場合は具合が悪い。
  • それを回避する対策としてPDCAサイクルを活用する。
  • DDDDサイクルタイプの人は認知行動療法を利用し、評価・改善を行う。
  • PPPPサイクルタイプの人は後からいくらでも評価・改善をできる事を念頭に置いて、まずは実行してみるとよい。

以上です。PDCAサイクルは文字通り「サイクル」つまり回していくものなので、認知行動療法を用いて評価(Check)、改善(Action)を行うクセづけをつけましょう。そうすれば、いつでも完璧を目指す必要がない事がわかってくると思います。

今回の記事を是非参考いただき、趣味も仕事も充実したものにしていただければ幸いです。

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