前回、カイロプラクティックとは何か?について説明させていただきました。
カイロプラクティックは施術だけでなく、総合指導法(運動療法、栄養療法、物理療法)が重要だというものなのですが、今回は少し深掘りしてこれらを解説したいと思います。
こんな方におすすめ
- 病気を克服したい。
- カイロプラクティックとは何かを知りたい。
- 体調不良からの改善のヒントを得たい
体改善に導くヘルシーサークル
カイロプラクティックにおける総合指導法には、ヘルシーサークルと呼ばれるものがあり、聞きなれない言葉であると思いますが、これは身体を改善する各療法の重要度を指し示すものと考えていただければ幸いに思います。
各療法の重要度
さて、それでは各療法の重要度ですが、以下にグラフで表してみます。
上図のように物理療法(睡眠)が一番高く50%。そして栄養療法20%、運動療法20%と続き最後に施術が10%となります。
パーセンテージではこのような結果となりますが、各々の役割をわかっていただいた方がありがたいので、下記に比喩表現を使って解説したいと思います。
ヘルシーサークルの役割を解説
それでは分かりやすいようにヘルシーサークルの各役割を「家を建てる」事に例えてみましょう。
物理療法(睡眠療法)
まずは睡眠療法から。
睡眠はノンレム睡眠時に脳と体の修復が行われています。
上図のように入眠後にノンレム状態(深い眠り)になるのがベストな睡眠状態と考えられます。また、レム睡眠、ノンレム睡眠によって作図されるグラフ面積を睡眠面積といい、この面積が確保されていないと十分な睡眠が取れているとは言い難いと考えられています。
このような「睡眠をつくる」ことを例えて、建築現場でいうところの「大工さん」と捉えていいのではないでしょうか。
一日の1/3が睡眠時間となるわけですから、大工さんの役割は重要と考えられますね!
栄養療法
さて、続いては栄養療法です。
ヒトは70%の水分、20%のタンパク質で構成されている通り、食物から摂取される「栄養素」からできていると言っていいでしょう。
こういった栄養素を建築現場で例えるなら家を建てるための「材料」になるかなと思います。
この栄養素という材料は、体へ摂取⇒代謝⇒排出というフローに沿って流れていくわけですが、ここで重要なのは代謝の部分になり、この代謝がうまく機能しないと必要な個所へ必要な栄養素が行き届きません。
やはりここは栄養療法を体改善のための「材料」と捉えるのがいいでしょう。
運動療法
続いて運動療法です。
運動療法での役割はなんといっても血液の流れを良くする事だと考えられます。
運動療法で期待される事は、体への酸素の供給を安定させる事だったり、体の歪みを整える事だったり、筋肉を緩めたりする事によって血流をよくする事になります。
こういった「道を通る」という事を例えて、建築現場でいうところの「トラック」と捉えてみていいでしょう。
施術
最後に施術です。
施術では睡眠、栄養、運動を全て導入しやすくするためのいわゆる「司令塔」としての役割を担っていると考えられます。
例えば、運動療法の面では患者さんに運動しやすくするために体の歪みを改善させなければなりませんし、睡眠療法の面でも睡眠しやすくするために同じく体の歪みを改善させ、正しい姿勢で入眠していただく必要があります。
施術はヘルシーサークルで10%のいう数値を指し示していますが、これは技術の「上手、下手」によってパーセンテージは大きく変化するものだと個人的には考えています。
そういった意味合いでいくと、建築現場でいうところでは「現場監督」と捉えていいのではないでしょうか。
現場監督の指揮が優秀なら家も早く建ちますし、当然キレイな家も建ちますよね。これを体改善の方で考えてみると…
言わずもがなですね(笑)。体の改善もスムーズにいくと考えられますよね。
そういった意味では施術するカイロプラクターの責任は重大といえるでしょう。
まとめ
それでは以上をまとめてみると、下図のような感じになります。
総合指導法 | 建築現場で例えると |
睡眠療法 | 大工 |
栄養療法 | 材料 |
運動療法 | トラック |
施術 | 現場監督 |
ヘルシーサークルでは睡眠50%、栄養20%、運動20%、施術10%となりますが、これはあくまでも目安で、例えば不眠の方なら睡眠療法にかかる重要度はもっと高くなりますし、栄養がとれてない方なら栄養療法にかかる重要度が高くなり、運動の習慣がない方なら運動療法にかかる重要度が高くなります。
もし、病気などの体調不良でお困りならカイロプラクティックでの施術、カウンセリングを選択肢にしていただき、体改善のためのヒントを得ていただければ幸いです。
コメント