5大栄養素であるミネラルの一つカルシウム。
このワードを聞くと何を思い浮かべますか?
「骨や歯の材料!」
恐らくこういったものではないでしょうか?
はい、大正解です。確かにそれに相違ありません。
ただ、それ以外にも実は生命活動を維持するために最も必要なミネラルといっても過言ではないと考えます。
今回はそのカルシウムが不足する事によって起こる不都合について解説したいと思います。
カルシウムが不足する事によって起こる真実
カルシウムの分布
まずは人体内のカルシウムの分布は骨や歯に99%、血管や細胞に1%といったものになっております。これら前者を貯蔵カルシウム、後者を機能カルシウムという表現を使ったりもします。
さらに機能カルシウムでは細胞内と細胞外でのカルシウムの割合が「1:10000」で存在しており、この比率で保っているからこそ、神経伝達物質やホルモンがスムーズに分泌するというシステムとなっております。
これらをふまえて、人体内にてカルシウムが不足してしまうとどうなってしまうのでしょうか?
カルシウムパラドックスが起こる
まず、副甲状腺ホルモンが働き、それによって骨や歯からカルシウムを溶かして機能カルシウムの部分(細胞部分)を補おうとします。
そして、溶けだしたカルシウムが血管に流れ、各細胞に運ばれ、ついには細胞内にも流れてしまいます。
これにより、カルシウムが不足しているにも関わらず、細胞内のカルシウム量が増えるという逆説、いわゆるカルシウムパラドックスが起こってしまうというわけですね。(逆説=パラドックス paradox)
すると先ほど記載した「細胞内:細胞外=1:10000」の比率が変わり、細胞が混乱する事態を招きます。
神経伝達に異常
その結果、神経伝達物質・ホルモンの分泌に異常が起こり、次のような症状が出る可能性が高まります。
- カルシウムが骨から出続ける事によって起こる「骨粗しょう症」
- カルシウムが血管に溜まる事によって起こる「動脈硬化・高血圧」
- 脳にカルシウムが蓄積する事によって起こる「認知症」
- 筋肉の動きに影響する「コリや腰痛」
このように一部ですが、他にもガン、結石、糖尿病、白内障、頭痛・・・などなど、挙げだしたらキリがありません。
次回はカルシウムの正しい摂取について解説
以上がカルシウムが不足する事によって起こる不都合の解説となります。ご理解いただけたでしょうか?
日本人がカルシウム不足に陥る原因としては、硬水ではなく軟水である事だったり、そもそもの土壌中にカルシウムが少なかったりと様々な要因があるのですが、これらはどうしようもない事ですよね・・・
だからこそ日本人はカルシウムを正しく摂取する必要があります。
そこで次回はカルシウムの正しい摂取方法を詳しく解説したいと思います。
個別でもお話をお聞きします
また、私が運営しております、滋賀県守山市にある「カイロSHiGA」では上記のカルシウムなどの栄養療法全般についてをはじめ、健康におけるカウンセリングを行っております。
施術を通じてどのような栄養素が足りないのか、また生活の上で困った事はないか、などお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
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