前回、カルシウムが不足する事によって起こる不都合について解説しました。
今回は正しいカルシウムの摂取方法について解説したいと思います。
重要なのはカルシウムの吸収
さて、早速ですが結論から申し上げますと、正しいカルシウムの摂取において重要なのは人体へのカルシウムの吸収であると言えます。
それでは詳しく解説していきましょう!
1日のカルシウム摂取基準
まずは厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人1人1日当たりの推奨量を、男性で700mgから800mg、女性で650mgと設定されています。
例えば700mgのカルシウムを食事から摂ろうとすると、煮干しでは市販されている袋詰めのもので3袋分、シラスではバケツ1杯分の量が必要になると言われているので、食事から1日分のカルシウムを摂るにはかなり困難であると考えられます。
牛乳からカルシウムを摂れば・・・
一般的にカルシウム含有量の多い代表的な食品といえば、牛乳が挙がりますよね。
それではここでカルシウムを摂ればいいのではないか?と考えられます。
ただ残念ながらほとんどの日本人には乳糖の分解酵素である「ラクターゼ」が備わっていないという事が分かっています。
ラクターゼの量は乳児で高く、母乳や牛乳の消化が可能です。しかし、多くの民族(黒人とヒスパニックで80%、アジア人で90%以上)で、離乳後にラクターゼの量が減少します。量が減少するということは、これらの民族の年長児や成人は、あまり乳糖を消化できないということです。
MSD マニュアル より
確かに牛乳には100ccあたりだいたいカルシウム100mgが含有されており、含有量だけみれば非常に栄養価の高い食品に思えます。
ただ、いくら含有量が多くても人体に吸収するための酵素がなければ全く意味がないものであると考えられますね。
正直、私もこの理論を聞いた時はすごくショックを受けた事を覚えております・・・(泣)
だから、「牛乳=カルシウム摂取」という発想はもう古い(そもそも理論に合ってない)と言えるでしょう。これからはカルシウムの吸収率を考える必要があります。
サプリメントで不足分を補う
そこで私はカルシウム不足を補うためにサプリメントを上手に摂取する事をオススメいたします。
ただ、当然の事ですがカルシウムサプリメントであれば何でもいいわけではありません。
先ほどもお伝えしました通り、カルシウムの吸収率の高い成分がしっかり入っているかを見極めないといけません。
それどころかカルシウムを吸収しない成分が入っていると、吸収しない分のカルシウムが人体に残ってしまい、その結果沈着したカルシウムの石灰化を招き、ガン・結石などのリスクが現れてしまいます。
正しい摂取方法をとる
だから正しいサプリメントの摂取を考える必要があります。
例えば、吸収率の高い乳清カルシウム(乳糖カルシウムではない)がベースであったり、骨の組織成分であるマグネシウムやコラーゲンが入っているかだったり、小腸での吸収を助けるビタミンDの有無など…
その条件は多岐にわたります。
そこで、もしどういったサプリメントを摂ればいいのか?と、疑問に思ったら是非お問い合わせいただければ幸いです。
個別でもお話をお聞きします
私が運営しております、滋賀県守山市にある「カイロSHiGA」では上記のカルシウムなどの栄養療法全般についてをはじめ、健康におけるカウンセリングを行っております。
また、施術を通じてどのような栄養素が足りないのか、生活の上で困った事はないか、などお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
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