最近、CMなどでもたまに耳にする「コンドロイチン硫酸(以下、コンドロイチン)」ですが、皆さんはどんなイメージでしょうか?
関節痛をふせぐものとか?
おそらくですが、このようなものが挙げられるのではないでしょうか?確かに関節を守るのも一つではあるのですが、でも実はカイロプラクティックではコンドロイチンは摂取を強く推奨される栄養素の一つなんです。
今回はこのコンドロイチンについての解説、またコンドロイチンと椎間板の関係性について解説したいと思います。
コンドロイチンとは?
そもそもコンドロイチンとは?
さて、まずはコンドロイチンとはどういうものなのか解説していきましょう。
コンドロイチンは体内で単独では存在せず、タンパク質と結合する事によって複雑な複合体、プロテオグリカンとして軟骨、皮ふ、血管、靭帯など、あらゆるところに存在しています。
プロテオグリカンの多様性を担うコンドロイチン硫酸は、生体内で軟骨の主成分として分布している。多くの水分子を周りに保持することで衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている。また細胞表面で様々な生理活性分子と相互作用し、生理機能を調節している。
名城大学薬学部病態生化学研究室教授 山田修平先生 より
コンドロイチンが必要な理由
さて、それではここからが本題となるのですが、それではなぜコンドロイチンが必要となるのでしょうか?解説していきましょう。
椎間板という「特殊関節」
人間には膝関節、肩関節、肘関節、股関節・・・と各部位をジョイントするために関節というものが存在してますよね。この関節内にある関節軟骨を維持させるために、プロテオグリカンつまりコンドロイチンが必要となるわけですね。
ここで、以前に当ブログにて骨盤・背骨のゆがみが姿勢を悪くさせ、病気につながるというお話をさせていただきました。
この背骨には24個の椎骨からできており、そしてこの椎骨間をつなげる椎間板も各関節と同じくプロテオグリカンで構成されているので、コンドロイチンが必要となります。
椎骨間のクッション材となる
椎間板は字のごとく椎間にある板、つまり椎骨間の「クッション材」となるため、椎間板内の水分が足りなくなってくると、クッション材としての役割が果たせなくなってしまいます。
そして、そのクッション性は失われると背骨を支える靭帯や筋肉に負担が掛かったり、周囲の神経を刺激し痛みを起こす事があります。
こういった時によく挙げられる例としてあるのが、「椎間板ヘルニア」となります。
背骨は重力による荷重や負荷を分散させるために下図のように湾曲しており、衝撃を吸収するのですが、椎間板はそこからさらに衝撃を吸収してくれるので、椎間板の存在が背骨の動きをサポートするために必要である事がわかると思います。
次回はコンドロイチンの摂取方法を解説
以上がコンドロイチンの必要性の解説となります。理解いただけたでしょうか?
椎間板の水分が足りなくなる事によって椎間板が変形すると、ヘルニアのリスクだけでなく、姿勢維持ができなくなったり、荷重による衝撃からギックリ腰につながったりなど、様々なリスクが伴うと考えられます。
是非、当記事を参考いただき、コンドロイチンの摂取を検討いただければ幸いです。
さて、次回はそのコンドロイチンの摂取方法について解説します。ご期待ください!
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