肩こりは誰もが知る現代病ですよね。
「肩こり」は夏目漱石が明治42年に発表した「門」という小説の中に、肩に対して「こる」という言葉が初めて使われたのが由来とされています。
それでは、この肩こりや首こりはどういった原因で起こるのか?またマッサージは有効なのか?を解説したいと思います。
- デスクワークで肩や首がバキバキにこる
- スマートフォンの長時間使用で肩付近が痛い
- 自分の姿勢に関心がある
- 肩こり、首こりを改善したい
根本的な原因は身体のゆがみから
さて早速、結論から申し上げますと肩こり・首こりの根本的な原因は、「身体の歪み(骨盤の歪み・背骨の歪み)」からきているものと考えられます。
それでは詳しく解説していきます。
肩付近の筋肉が収縮
まずは下図を見てください。
こちらは身体が歪んでいる人と僧帽筋(浅層筋・後頭部から肩甲骨、背骨に付着している大きい筋肉)の関係となるのですが、このような歪みから僧帽筋が引っ張られるような形になり、肩付近の筋肉が収縮してしまいます。
このような状態が続く事によって肩や首が緊張状態になり、「肩こり・首こり」として現れてくるわけですね。
したがって、この根本的な原因である身体のゆがみを整えないと肩こりは改善しません。
マッサージはその場しのぎ・・・
肩こりを緩和する目的でよく利用されるマッサージやマッサージ機による施術は確かにリラクゼーションとしてはいいのかもしれません。
ただ結局は、上図のような状態でマッサージによっていくら肩をほぐせても、身体のゆがみを改善させないと、その場しのぎとなりいつまでも肩は緊張状態にあるのは変わらない事になります。
外国人は肩こりがある?
さて、少し話は変わりますが、外国の方々は肩こりという概念があるでしょうか?
外国ではどうか?
冒頭でも著した通り、「肩こり」という言葉は日本語になっており、これを英語に意訳してみると、「stiff shoulder」などになると考えられます。”stiff”は硬いを意味する単語になるのですが、英語では肩こりを表現するような言葉はないので、一般的に外国の方は肩こりは少ないのだと推測されます。
もしかすると、日本人と外国人、特に欧米人との生活習慣や体格の違いを比較してみると何か肩こり・首こりを改善するためのヒントが見えてくるかもしれません。
以下で考察・評価してみましょう。
ストレスによるもの
日本人は欧米人と比べてストレスを抱えやすいと言われていますが、これも一因があると考えられます。
ストレスは肩こりと関係ないと考えられがちですが、実は深い関係がありそうです。
なぜなら、ストレスによって自律神経が乱れ、その結果交感神経が優位になります。そして、筋肉の緊張を引き起こすことによって、その結果、肩こりが生じると考えられるからですね。
筋肉量によるもの
日本人と欧米人では筋肉量が違う点も肩こりと関係がありそうですね。
日本人は筋肉量が少ない事で代謝が悪くなり、それに応じて血流が悪くなる事も考えられます。またなで肩の方が多いので肩付近の血流が滞ってしまいがちです。
よって筋肉量についても改善する余地があるでしょう。
適切でない寝具を使っている
最後に日本人はベッドでなく、昔は布団で寝ていた事によって、適切なマットレスを選ぶという感覚がないのかもしれません。
マットレスや枕が適切でないと、睡眠中に首や肩の負担が増え、肩こりを引き起こすことがあります。以前に睡眠についての記事を書いていましたが、睡眠時にかかる身体の荷重は下図のようにまず脚にかかる負荷が15%、そして胴体に77%(腰に33%、胸に44%)、そして頭に8%となります。
すると当然、胴体に荷重がかかるため、布団が柔らかければ柔らかいほど胴体が沈みこんでしまうわけですね。
以上の事から寝具についても改善の余地があると考えられます。
次回は肩こり・首こりの解消方法を解説
最後にまとめです。
- 肩こり、首こりの根本的な原因は身体のゆがみによる。
- 欧米人と日本人の生活習慣や体格の違いで肩こりの改善方法のヒントがある。
- 特にストレスによるもの、筋肉量によるもの、適切な寝具を選んでない事によるものが挙げられる。
以上です。
今回は肩こり・首こりの原因について解説してまいりましたので、次回は気になるその改善方法について解説したいと思います。
お楽しみに!
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