不安のメカニズムからうつ病・パニック障害となる原因を探る

10年以上、私はうつ病・パニック障害を抱えており、そして寛解へと向かいました。

その寛解へと向かうための道標となった本、「不安のメカニズム」をベースに今回はうつ病、パニック障害などの「心の病」となる原因を解説したいと思います。

また、今回は原因編で次回は対処・克服編と2部編成で「不安のメカニズム」に関する記事を書いていきたいと思いますので、心の病からの回復、心の病とのつきあい方の参考となれば幸いです。

こんな方にオススメ
  • うつ病、不安障害から回復するきっかけがほしい。
  • 精神疾患にならないようにしたい。またはこれ以上悪化したくない。
  • 身内、親友に精神疾患の人がおり、自分も何とか役に立ちたい。
  • 大ヒットセラー「不安のメカニズム」に興味がある。

心の疲労とは?

※不安のメカニズム(以下、本書)は当記事を作成する上で参考にした文献です。是非ご覧ください!

本書では神経症という表現をよく使われておりますが、これは「神経が疲れてうまく働いてくれない状態」と解釈してほしいと述べております。

よって、うつ病など心の病の方でなく、ストレスでよく心身に異常を感じる方にも読んでいただければ幸いです。

心の疲労の原因となる4つの疲労

まずは本書のはじめの方にも記載されている心の疲労の原因となるものを簡単に説明いたします。

その原因となる疲労は以下4点となります。

  1. 筋肉の疲労
  2. 感情の疲労
  3. 頭の疲労
  4. 魂の疲労

それでは1つずつ見ていきましょう。

筋肉の疲労

まずは筋肉の疲労。これは主に首・肩のコリ腰の痛みなどを指し、筋肉がたえず緊張状態にある事を意味します。

原因としては長時間労働であったり、姿勢が悪い状態での生活が挙げられます。

感情の疲労

感情の疲労喜怒哀楽のように感情の起伏より生じる。また後ほど説明しますが、恐怖⇒アドレナリン⇒恐怖といったように恐怖による恐怖によっても引き起こされます。

頭の疲労

頭の疲労。ストレスから無気力となり、働く意欲や食事をする意欲などを失う。

魂の疲労

魂の疲労。「魂」という事でわかりにくいですが、私は深層心理、心の深部と解釈しています。

ストレスにより、心のエネルギーが枯渇し、生きる気力を失う事を意味します。

以上、4点が心の疲労につながるポイントとなります。これら単独、または複数合わさって心の疲労が起こると本書は述べています。

それではこの心の疲労から「心の病」に変わってしまうメカニズムはどのようなものでしょうか?

心の疲労から心の病へと向かうメカニズム

それでは健康な状態、心が疲労した状態、心が病んでる状態と3つの過程を用いて解説したいと思います。

心が病むとどうなるのか?

まずは健康な状態。これは説明不要だと思います。朝スッキリ起きて、仕事や学校、家事、子育てなど元気に活動できる状態ですね。

そして、心が疲労した状態。心の疲労は「心の疲労の原因となる4つの疲労」のとおりで、肉体的なものや精神的なストレスにより起こりますが、この段階ではまだまだ健康な状態へと回復可能だと本書は言います。

そして、心が病んでる状態、つまり「心の病」を抱えた状態です。このステージまでくると、ストレスが強くなりすぎて、脳が誤作動を起こし、うつ状態やパニック状態など精神的症状や胃腸の不快感、頭痛、めまいなど身体的症状を引き起こします。

精神疾患になる原因

しかし、このステージくらいまでは誰でも経験した事があるのではないでしょうか?

例えば、会社の会議にてプレゼンテーションをする機会の場合、過度のプレッシャーでひどい腹痛に襲われたり、大学受験の場合、あまりにも根を詰めすぎて過呼吸を起こしたりなど、人生こういった試練が数々待ち構えているものですよね。

それでもこういった心の病を抱えた状態でも、回復は可能だと本書で述べております。

それではこのステージからうつ病や不安障害などの精神疾患になる原因はどういったものになるのでしょうか?

恐怖に対する恐怖

それは上記の「感情の疲労」でも少しふれましたが、恐怖に対する恐怖が回復を邪魔するものだと本書で述べており、実際私も思い当たる節がたくさんあり、これには深く共感します。

この前、電車の中でものすごい過呼吸に襲われたけど、また同じ事が起きたらどうしよう・・・

パニック障害になるとよく陥る思考ですが、まさにこういった恐怖が恐怖を生むシステム、いわゆる予期不安が疾患の原因になるものだと考えられます。

ここまでくると非常に神経が過敏になっています。しかも対策を練るためにネットを閲覧してると、逆にネガティブな記事ばかりにフォーカスしてしまったりなど、まさに負のスパイラルにはまる事になってしまいます。

心の病とのつきあい方

本書では誰でも、どんな重度なうつ状態でも、どんな深刻な状態でも元の健康な状態に戻ることができると綴られています。

心の病とは何か得体の知れない悪魔のような存在ではありません。こういったメカニズムがある事がわかっているだけでも私は心が救われたような気がしました。

次回は詳しくこの「心の病」から克服するための方法を解説したいと思いますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

まとめ

最後にまとめです。

  • 心の疲労となる原因として、筋肉の疲労、感情の疲労、頭の疲労、魂の疲労が挙げられる。
  • 心の疲労、心の病から健康な状態へと回復する事は可能。
  • 「恐怖に対する恐怖」が回復の邪魔をする。
  • 誰でも、どんな重い症状があっても元の健康な状態へ回復する事ができる。

以上です。

参考文献

「不安のメカニズム 完全版」は300ページ以上ありますが、症状別の対処法など、細かく書かれております。是非ご覧ください。

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