パニック障害、うつ病とは?私が発症した原因を解説

今回は私がどういった経緯で不安症を患ってしまったのか。そして10年以上も患っていた不安症の寛解までどのような過程をふんでいったのか、その概要を綴っていきたいとともに、そこから学んだ事についても記述していきたいと思います。

うつ病・パニック障害の発症・併発

まずはうつ病、パニック障害になっていった経緯について綴っていきます。

ただ現在、不安症に悩んでいる方にご覧いただいている事が多いと思いますので、できる限り負担にならないよう配慮していきたいと思います。

パニック障害の発症

理工系大学を卒業後、まず電機メーカーに入社し設計職として従事しており、4年ほどは順調に仕事ができていました。

しかし、異常を感じたのは突然でした。ある日帰宅した後、猛烈な過呼吸に襲われ、動悸が酷かった事を記憶しております。

私自身、昔からストレスに弱い事は理解していましたが、この時までは「まあたまたまだろう」と思って放っておいたのですが、こういった突然の動悸・過呼吸が2度、3度と続きはじめた際には「これはマズイやつでは!?」と感じるようになっていきました。

初めて心療内科へ

もうさすがに耐えられなくなった私は救急にて医大病院へ搬送いただき、そこで診断された病名が「パニック障害(不安障害)」でした。そしてこの時同時に再診に来るよう促されたのですが、その時に受診に案内された診療科が「精神科」でした。

そして、再度診療に訪れた時に当時の医大病院にはメンタルヘルスの環境が整っていないということで転院をするよう勧められ、自宅から近所の「心療内科」に通院する事になりました。

うつ病の併発

当時はまだ、「まあすぐに治るだろう」と高を括っていました。現に仕事もすぐに復帰し、薬も処方していただいてましたが、飲まなくても大丈夫なくらいでしたから。

しかし、それはただの希望的な観測でした・・・

今度は早い段階で(2、3か月後くらいだったかな)再発しました。当時の症状は動悸・過呼吸に加え異常なほどの不安感も感じるようになりました。

そしてその症状を伝えたところ、追加で診断された病名が「反復性うつ病」でした。

ひたすら自分と向き合わなかった日々

私は信じられませんでした。当時はまだ「うつ病」というものが世間一般的にそこまで浸透していなかったから余計かもしれませんが。

それでも「すぐ治る、すぐ治る」と思い込んでいましたが、また束の間に休職、そして復職、そしてまだ休職、そして・・・とこういった事を延々と繰り返していき、気が付けば10年も時間は経過していました。今思えば、完全に負のスパイラルに陥っていましたし、こういった現実も受け入れる事が全くできていなかったと思います。

自宅療養を余儀なく

そしてその負のスパイラルに陥り、10年。当時は他の電機メーカーに転職して4年ほど経った頃だったでしょうか、役職としては係長クラスのポジションでした。

業務内容としては生産管理、パートさんや社員さんへの指示など多くの業務を抱えていたと思います。そして、段々と業務が増えていき、気付けば自分の能力では到底処理しきれなくなるほどの量となり、ついに私は倒れ、救急搬送されました。いわゆるキラーストレスというものでしょう。

当時の症状は頭痛、胃腸炎、不安感、過呼吸、浮動性めまい(ふらつき)、倦怠感、手足の震え、異常な手汗など多くのものを患ってしまい、仕事どころではなくなった私は自宅療養を余儀なくされる事となりました。

自宅療養に入り

そして、自宅療養となり半年間は1日のほとんどを布団の中で生活していた事を記憶しています。幸いにも昔から運動する習慣だけはあったので、たまに外へ出てウォーキングはしていました。

ただ、精神的な症状も身体的な症状もあまり上向く事はなく、恥ずかしながらあまりの苦しさに涙を流す事も多々ありました。いつこの状態から解放されるのか・・・そんなネガティブな事ばかりを考えていて、そしていよいよ希死念慮も生まれる事となりました。

ここまでのまとめ

さて、一度ここまでの話をまとめてみたいと思います。

  • 新卒入社後、4年目で不安症候群を発症
  • その後、2,3か月で反復性うつ病を併発
  • ひたすら自分と向き合わないまま10年経過
  • キラーストレスにより自宅療養へ
  • 自宅療養に入るも半年間は何もやる気がなく、希死念慮も生まれる

以上のような感じでしょうか。

しかし、人はここまで苦しみを覚えると開き直れる事ができるのかもしれません。下記ではこの症状を克服し、病気の寛解にまで至った経緯を解説します。

結局、心の病気に至った原因は何だったのか?

うつ病を発症する原因はまだはっきりと解明されていません。ただし、うつ病の遺伝子研究から

脳の神経伝達系の機能低下などが考えられます。しかし、このような脆弱性があっても100%うつ病になるというわけではなく、生育環境(子どもの頃の虐待や親との死別など)やストレス(職場や家庭での人間関係、過労、離婚、身体疾患など)、性格(生真面目、完璧主義、責任感が強いなど)といったさまざまな要因が関係していると考えられています。したがって、脆弱性のない人でも大きなストレスを受けることでうつ病になる可能性も考えられますし、逆に脆弱性があってもストレスに対する耐性が強い場合にはうつ病にはなりにくいと考えられます。

医学のあゆみ うつ病の遺伝子研究  富田博秋著

つまり直接的ではないにしろ、ストレスの多さに左右される事はあるみたいです。

これは私が受けたキラーストレスから体を壊した事からも証明されていると思います。また私の特徴として、

  • 嫌われたくないから、仕事ができないと思われたくないからと、仕事を頼まれたら断りにくい
  • 嫌な事があると長期に渡り引きずってしまう事がある
  • 仕事でトラブルがあると「自分のせいでは?」と思ってしまう
  • まだ見ぬ先の事に必要以上にビクビクしてしまう(仕事上の納期など)
  • 複数の悩みを抱えると全てを重ね合わせてしまい、自暴自棄になってしまう
  • 壁にぶち当たると自分に能力にないからできないと決めつけてしまう
  • 症状が出た時は頓服の抗不安薬を飲んで誤魔化していた
  • 生活習慣を見直そうとしなかった(主に飲酒)

これらのマイナス面があったため、考え方・生活面からの原因は否定できないと考えられます。

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